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『追悼…トニー・スコット監督』
2012年08月28日(火) 00:27
随分と時間が経ってしまいましたが、今月19日、映画監督のトニー・スコットが亡くなりました。自殺という残念な最後でした。理由については色々と憶測がなされてますけど、とにかく個人的にもホンットに沢山の作品を見せてもらった監督なだけに、ただただ残念でならないニュースでした。

現在公開されているSF大作『プロメテウス』や、『エイリアン』、『ブレードランナー』、『ブラックレイン』と他にも数々のHITを手がけてきたリドリー・スコットがお兄さんで、トニー・スコットは弟…兄弟揃って映画監督なんですよ。

ココでも監督の作品をこれまでに紹介してきました。つまり、アフロアメリカンの俳優を起用する事も多かった訳です。とりわけデンゼルとはホントに多くの作品を撮ってますね。正直かなり酷評したものもあります…それでもね、なんだかんだで監督の作品は、ココで紹介した作品だけじゃなく、映画館で鑑賞し、非常に印象深いものも多く、やっぱ気になり、ファンだったんだなと改めて思ってます。非常に調子が良い言い方にも取られるかも知れませんが、俺の映画の楽しみ方に関して言えば、色んな意味で “語れる” 名監督だった様に思います。

やっぱ一番思い出深いのは監督の代表作でもあり、トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた記念すべき作品でもある『トップガン』ですかね。日本でも大ヒットとなり、街はMA-1を羽織る若者で一杯になったのを思い出します。続編の話も具体的だっただけに、なんとも寂しい思いです。

ココで紹介してきた監督の作品です。

『Beverly Hills Cop供戞調篤
http://crossinsane.dtiblog.com/blog-entry-174.html

『Deja Vu(デジャヴ)』…監督
http://crossinsane.blog68.fc2.com/blog-entry-259.html

『The Last Boy Scout(ラストボーイスカウト)』…監督
http://crossinsane.dtiblog.com/blog-entry-101.html

『The Fan』…監督
http://crossinsane.dtiblog.com/blog-entry-163.html

『THE A-TEAM(特攻野郎Aチーム THE MOVIE』…製作
http://crossinsane.dtiblog.com/blog-entry-227.html

『THE TAKING OF PELHAM 123(サブウェイ123 激突)』…監督
http://crossinsane.dtiblog.com/blog-entry-133.html

『UNSTOPPABLE』…監督/製作
http://crossinsane.dtiblog.com/blog-entry-218.html


Tony Scott  R.I.P

『The Sunset Limited』
2012年08月24日(金) 00:13
はい、最近は「あ〜程よい美しさの海にダイブしたい…はっ!でももし鮫がおったらどないしよっ!ジャングルで虎と遭遇するパターンより絶望的じゃんよっ!まずどう闘う?目を狙えば大丈夫か?いや、そもそも目を狙おうとおもって狙えるものなのか?…」といった事を気がついたら1時間15分位考えてる事が頻繁にあります…が、今回も行きます!『The Sunset Limited』をご紹介!

電車で自殺しようとした白人男性を助けたあるアフロアメリカンの男。彼は自分の部屋で男に対して自殺願望をなくしてもらおうと様々な話を始める。自分の体験談、前科と投獄、そして信仰…。ただ、そんな彼の思いも、髪を信じない男にはなかなか響かなかったが…

いやいやいや、またまたすんごい作品ですわ…。何が凄いかっつ〜と、まずキャスト、たった2人ですwww。そうです、ポスターにも写ってますけどサミュエルとトミー・リー・ジョーンズだけですww。んでもって更に名前がそれぞれ“Black”と“White”ですよwwwww。だってエンドクレジットにそう出たもんだからそうなんでしょうよ。しかもね、ある1室での会話だけで約1時間半もってかれちゃいますwww。しかも監督はトミー・リー・ジョーンズ自ら…スゲエでしょ?www

HBOのTV映画なので劇場公開はされてませんけど、トミー・リー・ジョーンズはこの作品が初監督って訳でもないんですよ。でも思うんですが、日本の俳優もそうですけど、いざ自分が監督として撮った作品って、そのファン達が手放しで喜ぶような作品じゃないパターンって多くないっすか?むしろ「何でこんな作品を撮っちまたtんだろう…」ってな方が多い様な。要するに、いつも演じている、いつも出演してる一般受けする様な作品じゃなく、俺が撮りたいのはこんなんなんだよおおお〜!ってな感情が有名になってギャラが上がっていく過程で反比例するかのごとく大きくなっていくのかな〜みたいに思うんです。しかも結構な割合で結果“コケてる”でしょ?www。でもさ、それがある意味“役者としての魂を金や名声の為に簡単に捨てたりしない”ってプライドだと思うし、表現者としてのあくなき探究心だと思いますけどね。

話ズレましたが、この作品、絶対に日本ではHITしませんよ。どんなにメジャー級のスターが2人も出てるからといって、映画として見た場合、かなり冒険してる訳だし、映画の大きな要素である“単純に視聴覚で楽しめる”って部分が大きく削られてるわけですから。でもね、ある意味濃厚な舞台を見ながらじっくり悦に入ったり、ある意味難しい本を読みながら自分なりに考えたり…それぞれの捉え方はあるにしろ、んじゃ男達の会話を“楽しむ”作品化といえばそれも違う様な…。ま、語学力の問題もあるので俺的には凄くこの作品の奥深さみたいな物を半分も感じ取れてない気がしますが、それでも何か魅了される要素がつまってた様に思います。要するに、物凄く退屈な作品の様で、全然退屈しない…そんな感じです。

さて、以前『英雄の条件』でも共演があったこの2人、色々調べてみたら、当初は宇宙人ジョーンズさんは監督だけって感じだったらしいんですが、制作費の関係で自分が出たらギャラ浮くじゃんってな事になったらしいんです…映画って(TV映画も含めて)俺らが予想してるよっかはるかに金かかるんですね、だってこの作品なんて典型的な“金かかってねえ系”だと思うのに、コレですからね。ただ、結果としてこの“ホワイト”を演じるのは彼でホンットによかったんじゃないかなと。ま、勿論結果論ですけど、雰囲気、トーク、どれをとってもこの“ホワイト”にピタッとハマってた様なきがします。

それから、この作品、内容からも解かる様に “神” を信じる者と信じていない者のやりとりという構図があります。正直俺自身、無宗教ですし、興味もありません。以前、空手の道場に通う際、信号待ちをしてるとき、ある宗教の勧誘に“捕まり”ました。彼は自分の信仰している宗教の素晴らしさを一方的に語りだし、更に一度セミナーに参加しろとまで…最終的には「空手?人を暴力によって傷つける技術なんか学んでもあなたの為にはなりません」とまでぬかす始末。それまで沈黙していたんですが、烈火のごとく反撃した事を覚えています。

自分が信じているものを他人も同じように信じてくれる、信じて欲しい、信じさせたい…って思いはとても困難で、やり方によっては逆効果にもなります。ましてや“神”という象徴的な存在のことであれば尚更…。信じている人間が正しい・間違っているなんかじゃなく、勿論信じていない人間が正論・悪って訳でもない。そういった正反対の人間がある意味 “死” を楯に、そしてある意味 “神” を槍として議論を交わす。交わらない、理解しあえないもどかしさとフラストレーション…激情と冷静…んんんん〜凄く哲学的といいますかなんといいますか、コレは有名な役者でなくてアングラの劇団かなんかの舞台で見たら、クソミソ言うか、大満足かってなギリギリラインの作品だと改めて思いますね…でも個人的には断然アリアリの方に1票を。

なにより、ベテラン2人の絶妙な“やさぐれっぷり”が燻し銀の魅力満載で堪能出来ます。


『Taken from Me〜The Tiffany Rubin Story』
2012年08月17日(金) 15:03
はい、毎日クソ暑いですね…こちら九州は蒸し暑いわ不快指数MAXだわで、いつも頭の中はイスタンブールの高級ホテルのプールサイドで永谷園のお茶漬けを食べる事ばかし妄想してます…っつ〜事で今回の作品は『Taken from Me〜The Tiffany Rubin Story』をご紹介!

NY、クイーンズの学校で教師をしているティファニー。クリスという相方と結婚し、コービーという息子と暮らしていた。しかし、コービーは以前ティファニーが付き合ってた韓国人ジェフリーとの間に産まれた子供…親権は2人にあった。残念ながらコービーを養う経済力が無いジェフリーは、面会が許されている夏、コービーをディズニーワールドに連れて行きたいと言い出す。しぶしぶ送り出したティファニーだったが、その後連絡もなく、心配した彼女は宿泊している予定のホテルに電話をするが…

とりあえずネタバレになっちゃけど、結局ジェフはコービー連れて “韓国” まで飛んでる…っつ〜か、戻ってるわけですよ。

んでもってこの作品、ん〜とても “深い” テーマです。この作品に登場する子供コービーは、母親のティファニー、父親のジェフとは勿論 “親子” である。けれども、ティファニーとジェフは “夫婦” ではない…結婚をしてもいない。っつかね、コレは善悪って簡単にわけちゃうのもどうかなとも思うし、けれども造りとしてはそこが割りと明確に“わけられちゃってる”感じもするし…俺も個人的に結婚と離婚は経験してますけど、子供までは経験がない分、自分だったら…とふと考えるところもあり〜の、尚且つ経験が無いからこそ逆に客観的にフラットな目線で男女の心情を比較も出来たかなと思いましたね。

ぶっちゃけて言えば、“騙した挙句にさらう” といった強硬手段に出たジェフリーは当然誉められる訳ゃ無いですよ。けれどもね、たった1人の息子なのに会いたい時に会えないわ、母親はもう既に違う男と結婚してるわって状況になったら、スゲエハンパない “取り残され感” と “孤独感” に襲われるんですよきっと。しかもそこはアメリカじゃん、何かと疎外感を感じ、不自由でいて雁字搦め…そりゃ逃げ出したくもなるでしょ〜よ!んで連れて行きたくもなるでしょ〜よ!んでお国に帰ったらなんとかなるって考えちゃうでしょ〜よ!

要はさ、“キレる” って状態は何もその結果が暴力に行き着くって事でもないと思うんですよ。恐らくジェフリーも完全にキレた訳ですよ。だってまともに自分の思いや願いを聞き入れてくれる “国” じゃないって解かってっからこんな危険を冒してまで強行しちゃうんだから。なんだかね、男の惨めさっつ〜か、色んな不安に晒されたとき、しかも1人ぼっちって時に男ってヤツはこうも弱くなっちゃうんだろうか…と思いました。いや、強い弱いの問題じゃないんだけど、チビッコの幸せってヤツをその時少しでも考えるのならば、果たして“強奪”までして韓国へ連れてっちゃう事が幸せにつながるのだろうか…。キレるって事はホントに冷静な判断をぶっ飛ばしてくれちゃう分、冷静になりゃ絶対に出来ないであろう行動まで手助けしてくれる…けれども所詮一時的衝動として後悔することになんじゃないかな〜。

しかしさ、こういったケースに対して法律的にも対処策が流石だなっつ〜アメリカですけど、なななんと警察じゃなくってNPO的な “チビッコ専門探偵団” みたいなのがあるんですね〜、この作品でもマークっていう人が出てくるんですけど、いやはやビックリですわ。っつ〜事はやっぱなんだかんだでこういったケースの問題って少なくないんでしょうね。法律に関する事まではよくわかんないけど、アメリカって直ぐ裁判でしょ?なもんで離婚の際にも色々とややこしい取り決めなんかをお互い結ぶんだろうけど(ま、日本もそうだけど)、それ破っちゃうって事も多いんだな〜と。

ま、これも実話だったみたいらしく、写真をググったら本人っぽい人が出てきたりしたんですが、ポイントをどこかに置くってよりは、アメリカの離婚事情っていうか、ある一例としてみると、ドラマになってるし、案外面白かったですね。ま、映画としては小粒なのは否めませんけど。

でもさ、なんだかタラジ・P・ヘンソン、最近いいですね〜ホント。



『The Harimaya Bridge (はりまや橋)』
2012年08月10日(金) 00:58
ど〜も、皆さん“バテてないっすか?”www。んじゃ今回も行きます!紹介する作品は『The Harimaya Bridge (はりまや橋)』です!

サンフランシスコに暮らす元写真家であるダニエルには、遠く離れた日本で英語教師をしていた息子のミッキーがいたが、そのミッキーが交通事故で亡くなってしった事を知った。父親が第二次世界大戦で命を落としている為、反日的思想を抱いているダニエルは、ミッキーが日本に行くことも反対していたのだが、画家としての才能も開花させようとしていたミッキーが残した絵を引き取りに、日本へと向かうが…

公開当時はなにかと “とんねるずの石橋貴明氏の長女が映画初出演” という話題が先行し、しかもワイドショーなどでは映画そのものの話題はほとんど触れられること等無かった様に思います。実際、公開に関してもひっそりと…ってな感じでしたが、いやはや、良作です、色んな意味で。

まず、俺なんかは当然 “穂のか” さんよりもダニー・グローバーですわ。っつかこの作品のエグゼクティブ・プロデューサーって事は彼自信がこの作品を造りたかったって事でしょ?そりゃ〜嬉しいし興味沸くでしょ〜!…っつか、ここでちょっと脱線しちゃいますが、この作品にも出演している高岡早紀(遠い昔、スゲ〜ファンだった事を思い出す)が主演した 『橋のない川』 という映画をご存知でしょうか?この作品もまたタイトルに“橋”というキーワードが使われてますが、明治から大正にかけての被差別部落に住む人々を描いた作品なんですよ…そうです、今回ご紹介する作品もまた、当然っちゃ当然なんすけど“差別”ってテーマが描かれており、なんだかふと『橋のない川』の事を思い出してしまいました。DVD、たしか発売されていないと思うのでなかなか今見る機会は少ないと思いますが、チャンスがあったら是非こっちの方もオススメです!

さて、話を戻しますが、まず率直に感じた事…直接ストーリーに関係無いかもなんだけど、ハリウッド作品、しかもアフリカ系の監督が撮った割には、凄く湾曲せず、脚色せず、誇張せずに日本人が描かれてたなと思いました。どうしても向こうから見たこっちって、俺等側からすれば「なんなんだよこりゃああよおおお〜!」的な解釈されてたり、いやむしろ勝手なイメージで「日本って、日本人ってこうでしょ?」的キャラを作られてたりするでしょ?そういった部分が全然感じられず、凄くリサーチしたんだろうなって仕上がりになってた様に思います。確かに、のどかな田園風景や古き佇まいを残す街並み、そこで暮らす日本人は古き良きって図式になるでしょう…けれども、それだけじゃない、監督自身の “日本LOVE” 的要素も凄く反映された作品だと思うし、こんなに静かで地味な作品が、こうもストレートに飾りっ気なく登場人物達それぞれの “心情” を見事に描いてくれちゃってる事に拍手を送りたくなるんですわ。

こっから出演者をバンバン褒めていきますけど、高岡早紀…改めていいんですよ彼女。なんつ〜か私生活とはうって変わって(笑)柔らかくも悲しい “表情で語れる” といいますかね。でも個人的には清水美砂がキラリと光ってた様に思いますね〜…っつか彼女英語上手かったですよねwww。でもでも、俺が裏MVPをあげたいのは断然misonoです!なんつ〜か、高級食材からとったダシで作った極上スープ…その中にチョットだけアクセントとしてスパイスをひと振り…misonoはそんなポジションだった様に思います。ベン・ギロリ演じるダニエルと車の中でカーティスのIt's All Rightを歌うシーンは、凄く印象深いひとコマでした。

もともと “はりまや橋” 自体、禁じられた恋的逸話がある故に、色んな感情や壁に “橋” をかけるという映画のコンセプトみたいな部分にもピッタリハマってと思う。人種の壁、言葉の壁、思想の壁、親子の壁…ガッチガチに固まった偏見や差別意識ってのは誰にでも持てるものですよね。現にこれまでの歴史では “差別される側” であったアフリカ系のダニエルも、はなっから激しく日本を敵視しています。ただ、それにも勿論 “戦争” という深い理由がある訳で、人は誰でも差別される側にもなり、差別する側にもなれる…。この作品でも若干 “日本国内の差別” に触れていましたが、あえて煽るやり方ではなく、こういった“必然的”にその存在を表現することは、凄く大事な事なんじゃないかなと思うんです。

要は、むやみやたらに触れても、あえて知らない世代までそういった知識を植え付けてしまうんじゃないかという危惧…だからと言って触らぬ神に祟りなし的に見てみぬふりを決め込むのは、いつまで立っても無くならない一番の原因じゃないかとも思う。

また話ズレちまってますけど、見方によっては凄く深く色んなメッセージを感じる事が出来るのも、この作品の魅力なんじゃないかなと思います。

個人的な話ですが、高知には空手つながりの大親友がいるんです。彼は大病を患い、生死賭けた大手術から帰還し、その後順調に回復した。彼の奥さんは、その喜びからか、結婚して随分経ってたのにまだ挙げてなかった結婚式を開いた。勿論その席に駆けつけた時、運良くはりまや橋を目にすることが出来た。

普段、俺等日本人が見てもそう新鮮にも美しくも思わない“日常的な風景”が、何となく素敵に有難く感じてくる…だったら海外の人はもっともっとそう思うんだろうなって事を感じさせてくれる素敵な作品。勿論、それはあくまでオマケであって、本質は “人” なんだけどね。


『The Black Power Mixtape 1967-1975(アメリカの光と影)』
2012年08月02日(木) 00:02
はい!ごぶさたです!っつか暑いですね〜…っつ〜事で負けずにいっちゃいます!今回ご紹介する作品は『The Black Power Mixtape 1967-1975(アメリカの光と影)』です!

『ブラックパワー』、つまり60年代、長い間差別に虐げられたアフロアメリカン達が自らの力で市民権の適用と人種差別の解消を目標にスローガンとして掲げた言葉ですね。その60年代から70年代にかけてのアメリカの暗く、熱い時代をスウェーデンの記者が記録し、TV局に残っていた映像がベースとなっているドキュメンタリー作品がコレ。ちなみにプロデューサーとしてダニー・グローバーも参加してるんですね〜。

んで、ちょっと映画からズレちゃうんだけど、この作品、元々は上でも述べた様に“スウェーデン産”の映像…つまりスウェーデン目線・スウェーデン思考でアフロアメリカンを捉えてる訳でしょ?なもんで、結構 “モロ” に当時のアメリカ国内の差別的現状を批判しているトコもあり〜ので、遠慮なしだったからかなんなのか、結局は“オクラ入り”だった訳でしょ?なんだかんだでドキュメンタリーってのは様々なリスクを伴うし、それも国自体が抱える問題や、触れて欲しくない内情なんてもんが絡むと、余計に政治的な部分が動いちゃったのかな…なんて事を考えたりしました。現にこの作品であったけど、スウェーデンは72年にアメリカと国交を解消してたらしいっすからね。

キング牧師が亡くなってから急速に運動自体が“過激に活発化”したっていう事に対して、やっぱそれだけ生前のキング牧師が唱えた“非暴力”の精神、そして彼の活動が人々に深く広く届き、尊敬されてたんだなと改めて思うわけですよ。

んでもってストークリー・カーマイケル(学生非暴力調整委員会SNCC議長)の章といいますか、彼にも十分な時間を取ってましたね。っつか“動く彼”の貴重なインタビューも収録されてたんだけど、やっぱ彼の発言自体が上で述べた様なオクラ入りになっちゃう結果に繋がっていったんだろうなとも伺えたし、本人も言ってたけど「どうせ盗聴されてるだろうから」といったひと言も、当時の彼をとりまく深刻な現状ってヤツを垣間見れました。

そのストークリー・カーマイケルとも大きな関わりのあるのがブラックパンサー党。一時、法律知識で武装した自警団であるパンサー党も全国的に勢力を拡大したにも関わらず、FBI陰謀説もまことしやかに囁かれたドラッグの蔓延により、結局は彼らが掲げたスローガンの元、政治色の強い運動に変化していったブラックパワーのムーヴも、ある部分ではこの“ドラッグ”を軸に、ギャングの抗争等にも波状することで急速にその力と波は衰退していきましたわな。

そんでもってアンジェラ・デイヴィスですわ。またちょっと話それますけど、俺は彼女の著書『監獄ビジネス〜グローバリズムと産獄複合体』ってヤツ、持ってるんですけど、これ是非読んで欲しい1冊…ちょっとお値段高いかもですけど、是非!…っつ〜事で彼女ですが、カリフォルニア大学の哲学科の新進助教授に任命されたのにまさかの解雇…彼女とパンサー党との関係が理由となり、圧をかけたのは当時のカリフォルニア州知事ロナルド・レーガンなんすね〜!。その後彼女は白人判事殺害の容疑で逮捕されたり裁判で無罪となったりと激動の人生を歩む事になります…ハンパないでしょ。

俺みたいなヤツってこんなタイトルだったらすぐ当時の“クソ熱さ”といった部分を想像し、期待しちゃうんですが、正直言えばそういう類の作品ではないと思います。もっと言えば、HIPHOPジェネレーションな若者たちが興味本位で見ても決して面白い作品じゃないどころか、退屈なんじゃないかって作りになってます。それは、俺が思うに、一番“ブラックパワー”が盛り上がりを見せたその数年間を、キチンと順を追い考察するだけでなく、基本的に“インタビュー”中心の作品であるから、PVやBM感覚で見ると何とも…ってな感じなんじゃないかな。

しかも、おおよそそれがどう始まり、どう衰退してったかって事は、皆がだいたいの事を把握してるでしょ?なもんで尚更ストーリー展開的には “新鮮味” に欠けると思います…が、やっぱりね、コレはカッコつけでも偉そうでもなんでもないんだけど、個人的には非常に興味深い作品だったなと思ってます。エリカ・バドゥやタリブ・クウェリなんかのインタビューも含めて、何故彼らだったか…みたいな部分も伝わってくるし。とにもかくにも『ブラックパワーミックステープ』というタイトルそのまま、まさに“ブラックパワー”のムーヴメントを彩った出来事や事件を絶妙なフェード&カットインでMIXした良作だったと思います。

この作品を見てふと思ったが、当時の映像の中でよく“ゲバラの肖像”を見る事がある…やはり“革命”や“闘争”といえば…やっぱゲバラだったんだろうなと。それと、当時青春を活動や革命に捧げた若者達は、現代のアメリカ大統領がアフリカ系であるという事をどう受け止めるのだろうか…なんて事を思いました。

あ、それから、クエストラブ…ドキュメンタリー作品、俺の気のせいか、よ〜く出てるねwww


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