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『Pootie Tang』
2011年08月27日(土) 00:04
Twigy(ツイギー)…もうかれこれペイジャー時代から好きですね〜。やっぱりこれだけ“オリジナリティ”溢れるMCもそういやしないでしょ?TwigyがTwiGy al Salaamと名を改め、いよいよ新作がリリースされるみたいっすね。9月7日に発売されるアルバムタイトルは『Blue Thought』。

今回は全編に渡って“JAZZ”色が強い内容となってるとの事。個人的にはJAZZネタモノのHIPHOPが大大大好きなだけに、今からえれ〜楽しみとなっておりやすよ!

っつ〜事で今回の作品は『Pootie Tang(プーティ・タン』をご紹介!

小さい頃から母を亡くし、父親までゴリラに襲われて死んでしったプーティ・タン。その父親が死ぬ間際に彼に授けたベルト。これを駆使して悪と戦い、銃弾をマトリックスの様によけ、モッテモテ人気者となるプーティ・タン。しかし、そんな彼の活躍を妬むレクター社は、彼のパワーの源であるベルトを奪いにかかる…

話ちょいとそれますけど、大昔から構想はしてたものの、実際に動き出すまでに随分と時間がかかったこのブログの “データベース化” もいよいよ8月より少しずつ(1ミリずつ程)ではあるものの稼動しております…が、何しろ今仕事の方も個人的には随分とプレッシャーがかかる作業を年単位でおっ始める事になり、当然平行してココだって継続してかにゃならん訳でして頭がパンク寸前なんですわ。なもんでね、こんな時には思いっきしオバカな映画がいいっしょ!ってな事でコレです!

ご存知クリスロックの人気TVショーである『クリスロックショー(…ってそのままやないかいっ!)』のキャラクター(っつかそっちは見た事無いんですけど)を映画化したっつ〜事なんすけど、ま〜俺はホンットに大の大人が映画っちゅうメディアを使ってバカ丸出しの事を真剣に…ってのがホンットに大好きでして、最近のマセガキが思わず顔を顰めてしまいそうなアホアホ映画でも心のそこからニャハハのハ〜と楽しめちゃうんですよ。

んでもってこの作品、『ブランクマン』や『アンダーカバーブラザー』といった作品に引けをとるどころかバカバカしさじゃ超えてんじゃないのかっつ〜くらいの作品です。でもね、いくらオバカっちゅ〜てもアメリカンヒーロー物、いや、世界のヒーロー物のお約束ってのはしっかりと押さえてたんじゃないかな…と。両親を亡くし〜の、スペシャルアイテムがあり〜の、女性に弱かったりし〜の、そのスペシャルアイテム盗られ〜の…みたいなwww。

でもどうなんでしょ、これってかな〜りインディ色も強いし、内容が内容なだけに評価の方が気になるところ…ぶっちゃけアメリカ国内の映画に対する評価ってどっちかっつ〜と厳しいでしょ?ま、存在自体がある意味悪ふざけといえども、ラジー賞みたいな映画祭もあったり、レビューなんかは結構なケチョンケチョン具合をよく目にする事もしばしば。英語のサイトはよくわかんないんですけど、この作品も恐らく酷評なんじゃないかな〜と思います。それくらいバカバカしさ満点ですからwww。

けどさ、その反面実際に見る観客ってのは、日本人以上にオバカな作品を心から楽しめる実にノリがいい人種といいますか!ってか俺自身、単館上映系の作品見に行く度に思うけど、大声で笑ってるのって決まってアメリカの人だったりするんですよコレが!なもんで、そこら辺を製作サイドは心得てるな〜ってな部分も随所に感じる事が出来た様に思いますよ。キッチリしてない分、愛情も伝わるといいますか、そこらかしこに現代社会っちゅうか、商品や犯罪に対するアンチテーゼ的メッセージみたいなもんも含んでたりしますからね。

クリスロックも色んなカッコして登場してますし、ワンダ・サイクスが“あぶない刑事” で言う木の実ナナ的迫力でブンブンいわせてて最高!悪役共はなんつ〜か70年代っぽいカッコしてるもんだから、アクションシーンもブラックスプロイテーションムービー的なレイドバック感と妙なスピーディー加減の絶妙なグダグダ感を醸し出してくれてたり!言いますよ、言っちゃいますよ…

いちいち良いんだコレが!

ただ!最初にも言ったけどパラマウント配給であるにもかかわらず、モロにインディ色が強いつくりになってるし、内容も内容なだけに好みは別れる…っつ〜事で決してオススメはしないオススメ作品ですwww


『Sweet Jesus, Preacherman』
2011年08月23日(火) 16:59
久保田利伸、もうかな〜り長い事ファンです。基本R&B路線を頑なに貫いてるとはいえ、ココまで来るには勿論POPS的アプローチやアフリカ、ラテン系も…色んな世界を旅する事で“自分スタイル”的な部分が固まったんじゃないですかね。NYを拠点に…って部分も凄く影響したんじゃないでしょうか。はい、凄く好きなアーティストです。

そんな中、久しぶりにアルバムが出るっちゅう事で、しかも全国ツアーまでやっちゃうっちゅう事で!でもね、コレはファンの人には大ブーイングかもしんないけど、俺は1度彼のライブを見に行った事ありますけど…なぜか俺的にはCDやレコードで聴く方が凄く好きですね。これは決して彼のライブがつまんない!ってな事じゃなくって、だったら大箱じゃなくクラブやライブハウス的な場所の方がシックリ来るんじゃないかなって事なんすよ。ま、ネームバリューからいけば大会場ってのが当然なんだろうけど、彼のR&Bはあくまで俺的にはスタンディングで拳を振り上げノリノリで…よりも、“程よい”雰囲気の中でジックリと聴きたい…そんな音ですね。

っつ〜事で今回ご紹介するのが『Sweet Jesus, Preacherman』です。

舞台はロサンゼルス。街の顔役であるマテーリは、金の力で議員までも丸め込む悪党。そんなマテーリにヒットマンとして雇われているのがホームズ。ある時マテーリは、シールズを選挙で勝たせる為に、アフロアメリカン層の獲得をすべく教会の牧師となる事をホームズに命ずるが…
まず言って置きますけど、俺は無宗といいますか、何か特定の『神』を信じてる訳じゃないんで、宗教学なんつ〜事にはめっぽうヘタれだという事を断った上で進めますけど、この作品、確かに説教シーンなんぞはあるものの、所謂 “教え” といいますか、宗教的な部分での素晴らしさや、祈りや教えということの尊さ…なんつ〜モノは無いっすよ。こんなタイトルなんで1ミリでもそういった期待すると、マジでドッチラケちゃうんであしからず。

ってかさ、俺は思うんだけど、まずブラックスプロイテーションムービーの楽しみ方ってのは、ブラックムービーに臨む際によくありがちな “読み取る・汲み取る” といった意識を持たず、ただ単純に “目で楽しむ” って事が一番大事なんじゃないかな。ただ、その中にもスゲエ大切なセリフやシチュエーションなんかが含まれてたり…そんな時はこれまた単順に “得したな〜この1本は!” って思えればいい。ま、この作品なんかは典型的なブラックスプロイテーションハードボイルドだから!

でもね、そういった事を重々踏まえたうえでいつも見ちゃあいるんですけど、この作品、正直楽しめなかったっすわ。ま、この原因の96.78%を占めるのは一重に俺の語学力の足らなさっちゅう事は百も承知…確かにガンアクションや喧嘩、それにカーチェイスも用意されてはおりますが、いかんせん “アクション作品” と呼ぶにはちとそういったテイストが弱いっちゅうか、それだけにえれ〜話のシーンが多くてさ、要するに “見て楽しめない作品” なんですよコレが!

となると残すところは “お色気” じゃないっすか!ポスターにもそれなりの美女の姿が描かれてる事だし!んでもうそればっかで見てましたよ。いやね、あるこたあるんですよ、そういうシーンも。

全然興奮しないんだわさ…アフロがデカ過ぎて…www

っとまぁ、ブラックスプロイテーションムービーだからっつって皆当たりって訳でもないんすよ。そりゃそうでしょ、70年代にそれこそ山ほど作られてる訳ですから、中にはにっちもさっちも行かない系だってあります。でも決してこの作品がそうって訳じゃないっすよ。解る人には「何言ってやがんだこのえせデーブスペクターがっ!この作品の良さを理解する為じゃ、まず国連英検3級でも取りやがれ!このゴマダラカミキリがっ!」と言われても仕方ないっすもん俺www

ちなみに主役のロジャー・E・モズリーなんすけど、この他の主演作って俺、未見ですわ。そういやアリの『ザ・グレイテスト』 ではソニー・リストン役をやってましたけど、この風貌じゃ十分ジョーフレジャーでもいいと思いますですハイ。ちなみに話は明後日の方向にそれますけど、その『グレイテスト』でマルコムXを演じてたのはジェームス・アール・ジョーンズでございやす…以上。



『THE FIRSTGRADER(おじいさんと草原の小学校)』
2011年08月19日(金) 15:18
和田 アキ子、ごぞんじ“アッコさん”ですわ。芸能界のご意見番としてもその大物振りで有名ですが、個人的には発言や立ち振る舞いに関しては一切興味無いんすけど…だって基本“歌手”じゃないっすか、しかも“リズムアンドブルースの女王”って言われてるでしょ?これ素朴な疑問なんですけど…

その割にはR&B歌わねぇ〜な〜って…

元ピチカートの小西さんが『FREE SOUL AKKO』ってなアルバムプロデュースしてたんすけど、初期の曲ってホントにカッコよくってその肩書きも伊達じゃないなと思えるんですけど、最近はR&B…とは言えないでしょ?ま、「その人が歌えばそうなるんだよ!」とか言われればそれまでだけどwww。

以前NYのアポロシアター公演の番組を見たんですけど、そこでサム&デイヴのサミュエル・デイヴィッド・ムーアとジョイントしてた姿なんてカッコいいんだよね〜!ま、俺が何を言いたいかといえば、要するに“モノホンのR&Bを歌って欲しいアーティスト”だなと思うんです。それこそもっとコッチよりの“そこらへんわかってる”DJやプロデューサーに曲つくってもらったら、結構若い層からの支持も増えると思うんだけどな〜。もったいないなと思う今日この頃で御座いやす!

っつ〜事で今回の作品は『THE FIRSTGRADER(おじいさんと草原の小学校)』をご紹介!

84歳になる老人マルゲは、人種差別により幼い頃の教育を受けておらず、ある手紙を読むことが出来ない。そこでマルゲは小学校への入学を直訴…しかしやはり断られてしまう。しかしそれでも諦めないマルゲは何度も何度も小学校意へ通い、校長であるジェーンに直談判するが…

結果から先に言いますけどま〜泣けますわ。タイトルからすればなんとなく “ハートウォーミング” な雰囲気すら漂う感じですが、いかんせん中身はズッシリとした人種的・政治的問題を根本のテーマにしたドラマでござんす。というのも主人公のマルゲという84歳のじいちゃんですが、この話は実話、故に実際に存在していた人物で、かのギネスブックに “世界最高齢の小学生” として認可されているそうなんです。残念ながら2009年8月にお亡くなりになっておりますが、若かりし日の彼は独立戦争の戦士として闘い、その最中イギリス軍に家族を虐殺され、自らも強制収容所に送られ拷問に苦しむ過去を持っている訳です。そういった忌まわしい彼の経験が、この作品に大きく影響してるんですよコレが。

しかし、こういったアフリカ系の作品を見るたびに、正義の為に闘う事の意義や責任、そしてそれによって齎される成果という物がなんとも釣り合いが取れていないというか…最終的にあなた達の戦いは一体何の為?一体誰の為?と心底思うことがある。それに “出る杭はうたれる” じゃないが、純粋に学ぶ、純粋に動く、純粋に考える。純粋に表現・体言することに対し、必ずそれを “妨害” しようとする者が現れる。しまいにゃ賛同し、共感する者に対してまでも、その運動・暴力・妨害は波状し、負の連鎖は何の意味も意義もなく大きくなっていくでしょ?

簡単に言わしてもらうけど、腹立つんだよ!こんな不条理で弱者に対し暴力的かつ無意味な差別意識なんぞ!

実際はそれだけ多くの政治的背景や未解決な問題、人種間の紛争や など、数え切れない処理し切れていない課題や、未だ根強く人々の中に残っている怨念や差別感、復讐心など、アフリカって国は一言では到底片付けられない歴史的な が山積みなんだろうなという事も十分認識出来る。

ただ、あまりにも “戦闘” が多すぎやしないか?ガキとも呼べない子供達が銃を握る事があたりまえだった国、未成年の少年達が平気で殺しを当たり前に実行できる国、目の前で家族が引き裂かれ、目の前で肉親が殺される姿を目の当たりにしなきゃいけなかった国…そんなん日本じゃ考えられないだけに、いたたまれなくなる。

差別が原因で十分な教育を受けられず、読み書きが出来ないといった人々は少なからず日本にも存在する。毎年人権週間の期間中などを利用して、そういった人権啓発映像作品などもTVなどでONAIRされたりしたのを見ていました。この作品も、80台の老人が、あくまで “読み書きを学ぶ” 為に…という部分だけであれば、差別的問題の悲しみと、それでも今を大事に情熱が衰えないポジティヴ感との両方で感動を覚えたのだろうが、更にアフリカという国でしか経験出来ないであろう悲惨な過去があるからこそ、もっと違った目線で作品を見ることが出来、もっと深い感動を覚えるんだと思うんです。

あえてネタバレ的な部分に触れちゃいますけど、あんだけ苦労して学校に通ってまで読みたかった大統領府からの手紙を、結局彼は自分で読むんじゃなく、朗読してもらうんですわ。人によってはそこで「なんでやねんっ!」と思う人も多いと思う。何であんなにまでして学校通ったのに自分で読まんのかい!みたいな。んじゃ学校に通った意味はなんだったんだよ!みたいな。でも俺は “そっち” ではなく、むしろ個人的な部分の欲求や感情、もっと言えば怒りや悲しみを完全に超えたからなんじゃないかなと思うんです。だからこそこの作品が、ただ単に手紙を読みたいが為に小学校に通う事になったじいちゃんの話…みたいなほんわかストーリーじゃない証だし、ただ単に年齢を超えた衝動や努力の話なんてもんじゃない理由だと思う。そこにはマルゲの人生に大きく陰を落とした深い政治的な問題が存在し、彼自身その呪縛から長い間解かれることが出来なかった深い悲しみなんてもんも存在してる訳でしょ?

俺は感動した…ニンマリして、驚いて、悲しみ、涙した作品でした。


『Sounder』
2011年08月15日(月) 18:23
今みたいにWOWOWやスカパーが普及してなかった時代、音楽専門チャンネル『MTV』を見る為にはケーブルテレビに加入するしかなかったでしょ?俺はとにかくHIPHOP関連の映像に飢えてて、MTVが見たくて見たくてしょ〜がない時期があったんですけど、それってイコール『RIKOさんを見たい!』って事だったんすよ!RIKOさん、知ってます?MTVのVJだったんすけど、ベリーショートのパツキンで、英語はもちのろんでベラベラ。著名なラッパーにバンバンインタビューするRIKO姉を、その頃まだまだクソガキだった俺はメタメタ羨ましく思ったり憧れたもんです。

(Gang Starrの『Full Clip』のPV中で今は亡きGURUにインタビューするRIKOさん)


当時はHIPHOP系の番組っつったらホントRIKOさんがVJ!てな感じで、俺がやっとの思いでスカパーに加入した頃には何故かMTVがVIBEになっちゃっててwww。でもそこでやっとROKOさんの『FLAVA』って番組を見る事が出来て、ま〜毎回録画してましたね〜。んでもって音楽とは関係ない『New York 1 This Week』ってな番組までチェキる始末…ホント、ファンだったんですよね〜懐かしいっすね〜。その後デフジャムジャパンの代表もされてたみたいですけど、また彼女のVJで番組あったらな〜などと密かに思ったりしてます。

っつ〜事で今回の作品は『Sounder』をご紹介!

1930年代のアメリカ南部ルイジアナ。白人の地主の元でサトウキビの小作人として暮らすネイサンは、妻のレベッカと3人の子供たちと1匹の犬“サウンダー”と共に貧しい生活を送っていた。それだけでは生活が出来ず、ネイサンは猟をして家族を喰わせていた。ある日ネイサンが所属している野球チームの試合から帰宅すると、保安官がやってきて、ネイサンを肉泥棒の容疑で逮捕してしまうが…

悔しいんですけど結構な割合で原作までは読んでないという俺でございますが、この作品は読んでますよ〜。ウィリアム・H・アームストロングの『父さんの犬サウンダー』、日本版でございます。90年代に入るととりわけブラックムービーは人種差別というテーマは絡めつつも “ギャング” や “ドラッグ” といったダーティーな素材を扱い、より娯楽色を強めた様な作品が横行するようになる(もちろん良作もたっくさん存在する)が、やはり70年代の作品てってのは、純粋に生活水準や差別を真正面から取り上げた様な作品が多く、この作品も小細工無しの直球作品でハンパなく感動できる秀作だと思います。

意地悪な言い方をすれば、貧しい家庭、家族思いの父、子供と犬、離別、苦労、再会と、お涙頂戴系の作品には良くありがちな内容ではあります。日本でも似たような作品って結構あったりするじゃないですか…でもね、それがハンパなく響くんですよコレが!ってか勿論思い入れなんかも影響するとは思いますけど、俺なんか正直南部の広大な農地の風景や、彼等のオーバーオール姿、土にまみれて働く様、そして “小屋” と呼んだ方がいい住まい…それだけでもかなり色んな状況や想いがオーバーラップしてしまい、涙腺がブチブチ音を立ててキレまくっていくんですよね。

またケビン・フックが素晴らしい。よく “天才子役” って呼ばれてた俳優ってのは、なんらかの個性や特徴ってのが際立ってたりするでしょ?泣きが上手いとか、極端に可愛いとか、コミカルだとか…でもこのケビン・フックはホントにナチュラルなんすよ、特別役作りしてその少年になりきらない…っつ〜か、なりきる必要が無いっつ〜かさ。差別や憤りに対するチビッコなりの表現やガマンってあるでしょ?そういった部分が実に自然に、かつしっかりと主張しているというか、非常に感情移入がしやすい表現をしてるんです。

んで、素晴らしいを連発しちゃいますけど、父親を演じたまだスリムな頃のポール・ウィンフィールドがね、いいんですよ、また更に母親を演じたシシリー・タイソンも素晴らしい…なんかね、こんな言葉を羅列してばっかじゃ逆に軽〜い感じのレビューになっちゃって申し訳ないんですけど、妙にドラマチックだったりせず、かといってエンタメ路線の脚色などもないからこその重み…といいますか、当然差別という大きな柱を軸に、家族愛や親子愛、そして犠牲や正義といった人間の本質に迫る作品になっていると思う。

古い作品は無条件に素晴らしい…とは決して思わない。だけども映画というマーケットが色んな意味で “洗練” され、変動を続けている今現在じゃ造らない、造れない様な大切な部分に深く触れている作品が存在してたりするんです。何でもそうだけど、自分がスタートした所から先ばかり追うのではなく、過去に遡って “辿る” 事も凄く大切…何故ならその歴史に存在する素晴らしいアイテムを見過ごしてしまうなんてもったいないじゃん。それに、そういった作品に出会えても全然ピンと来なかったりするのももったいないじゃん。だからこそ、HIPHOPやブラックカルチャーをある一点の部分からしか見るのではなく、欲を出して幅広く網羅するくらいの勢いの方が色んな意味で得するんだよ。

ギャング物には燃えるけど、こんなんつまんない…なんてホンットにもったいない!っつ〜かもっとハッキシ言わせてもらえば “解ってね〜よ!” と言いたくなるっす。これは決して上から目線とかじゃなく、こういう作品の評価に関しては、ただの趣味嗜好って事で片付けたくないんですホントに。

それから、そのうちココでも紹介しようと思ってますけど、この作品で共演したポール・ウィンフィールドとシシリー・タイソンですが、キング牧師をテーマにした作品 『King』 でも夫婦役で再び共演しとりますのでハイ。



『VIRTUOSITY』
2011年08月10日(水) 00:15
90年代にスパイク・リーが立ち上げた自社の冠を掲げたアパレルラインである『40 ACRES & A MULE』日本でもセレクトショップなんかに置かれたり、特に『マルコムX』ブームにも乗って街中でも目にする事も多かったんですが…ブームは過ぎ去るのも早かったですね。NYの本家の方もたしかとっくに無くなっちゃってるでしょ?まだあるの?どうよ?YOKO 教えてくれ〜www

んで、スパイク・リーって音楽の方にも着手してたってのご存知でした?これまた『40エイカーズ&ア・ミュール・ミュージック・ワークス』ってなレーベルなんすけど、ヴァージンから移籍したユッスー・ンドゥールなんかがアルバム出したりしてましたね〜。ただ、個人的にはスパイク・リーの音楽に対する嗜好ってのはいつもイマイチよくわかんないといいますか、あんまいい趣味してるとは思えないといいますか…やっぱ監督だけで十分といいますかwww。

っつ〜事で今回は『VIRTUOSITY』をご紹介!

1999年のロサンゼルス。警察技術研究所LETECは、あらゆる犯罪者のデータをコンピューターにインプットし、それをバーチャルリアリティとして模擬研究出来るシミュレーションマシーンを開発した。そんな中で、歴代の凶悪犯のデータを総合し作られたシド6.7が、現実世界に逃亡してしまう…

俺は毎週2回程、まとめてWOWOWの番組をHD録画予約するんですが、その最中に「あ、これ放送されるんだ〜」っと懐かしく思いつつ、ど〜でもいいやと思ったのがこの作品。ま、そう思うだけあって既に見てた作品だったし、正直2回と見たいとも思わない…もっと言えばデンゼル・ワシントンの作品の中でキライな作品ベスト3…いや、ぶっちゃけ一番ダメだなっちゅうヤツだからですよ。どうなんだろう、デンゼルの熱烈なファンは、やっぱこれでも「素晴らしい!」と言えるんだろうか、そしてこの作品の良いとされるポイントをスラッスラと語れるのだろうか…。

近未来といいますか、ヴァーチャルといいますか、なんといいますか…要するに仮想現実マトリックス的といいますか。ただ、いかんせんとにかく一言で言えば “ダサすぎ” なんすよ。セット、設定、ファッション全部が悪い意味での「どうかしてるぜえええ〜!」ってな事になってるんですわ。それが冒頭からこれでもかってな位の勢いで攻めてくるんで出鼻くじかれるどころかゲンナリなんすよ。しかもそれが思いっきり日本って国や文化を勘違いしまくり千代子的で、時代錯誤も甚だしい!っつ〜感じだから尚更…もうこの先どんな風に展開していこうが知らねえぞ的心境に追いやられますからホントに。。

ってかさ、この手の作品ってアタリとハズレの境がメタメタ厳しくて、殆どがハズレになっちゃってるでしょ? 中でもギリでアタリの部類に入った作品なんつ〜のは、そのギリなんかものともせず結構な高評価に繋がったりもするじゃないっすか…俺的に言えば 『12モンキーズ』 とかさ。逆に、ギリでアウトになっちゃうと、ギリどころかクソ面白くないという評価になっちゃう…俺的に言えば 『JM』 とか。でもね、この作品は俺的に言えばギリでもなんでもなくダメダメ感満載で、初っ端のヘンチクリンなアメリカ人解釈の日本ってこうだろ?的設定から既にドン引きでしたね正直。

俺は特にブラックスプロイテーションムービーを語るとき、ウヒョウヒョしながらその “ダサさ加減” をベタ誉めしたりします。けどそれは時代背景や当時の流行なんてもんをガッツリと感じさせてくれるからだし、あえて言うなら “今だからこそ” ってな部分での評価であると思うんです。そこいくとこの作品、古いとはいえ90年半ばの作品ですよ。『ブレードランナー』なんか80年代初頭、マトリックスだって99年ですよ。そこ行くとなんとも中途半端といいますか、そいセンスの無さには正直笑っちゃいますわ。

俺的に言わせて貰えば、まだ当時はスターと呼べるレベルじゃなかったラッセル・クロウも特別なオーラを放ってた訳でもなく、思わず「コンチキショ〜!」と地団太を踏む様な極悪ヒールでもなく、なんとも中途半端だとしか思えなかったけどな〜。これまた彼のファンの人からすれば全然違って見えるのだろうか…だとすればもう何でもありになっちゃうんじゃないかと怖いわいっ!

っつ〜事で個人的印象としましては、今で言うUFCが、まだ “アルティメットファイティングチャンピオンシップ” と呼ばれてた時代、これまた何の脈略も無くその興行シーンが登場し、更に輪をかけて一切の説明や繋がりも無くそこでラッセル・クロウ演じるシドが飛んだり落ちたりするというトンデモ度数128%のシーンが印象に残ってる位っすかね。

昔はそう印象に残らなかった作品でも、今見たらその深さや味に酔う事が出来る…なんて経験、俺は凄く沢山あるんですけど、この作品を今見たところでそういった感情は1ミリも芽生えないと断言出来ますよ。はい!駄作!


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