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『REPO MEN』
2010年12月30日(木) 00:47
いよいよ今年も終わろうとしてますね〜。今年1年、皆さんはどんな年だったっすか?俺はホンットに年末になって咳という難敵と戦い続けており、なんとも不愉快な年越しを迎えようとしております。

さて、今年は前回も告知しました様に紹介映画本数が600本を超えたっつ〜事でなんともめでたい!そんな中、ココで一つお詫びを申し上げるんですが、このDTIブログのコメントってのは、なんか変な文字をキーワードとして入力しなきゃいけないのがホンットに俺自身予想外でして、前回の600本記念から再びこの手の処理がウザイっつ〜メールをいただきやしてどうもすまみ千円!

ってか俺だって最初そんなんあるって事わかんなかったんだっつ〜に!しゃ〜ないやん!勘弁してくださいな!ま、何度か簡単な文字が出てくるまでF5キーを連打して下さいませwww。それでもめんどうだっつ〜ならメールでよかだろがいっ!

っつ〜事で今年最後の作品は『REPO MEN』でいきまっしょい!

人工臓器が当たり前になり、人間は長寿を手にする事が可能となった近未来。しかし、このユニオン社が製造販売する人工臓器はハンパない金額の為、ローンや支払いが滞っている者達に対し「払えんなら返さんかい!」的な感じの“回収人”がやって来て、否応無しに臓器をもぎ取っていく。そんな回収人の中でもトップクラスの成績であるレミーは、ある事件をきっかけに立場が逆転してしまう…

とまあ実際のところはジュード・ロウが主役なんすけど、当然俺の興味は彼よっか彼の相方(?)的役割のフォレスト・ウィテカーにあったのは当然でして。ただ、超個人的な話ですが、そんなに特別ファンって訳でもないないけど、ジュード・ロウの作品って妙〜に結構オモロなものが多かったりするな〜と思ったりしてんですわ。CSでやってたり、イヤイヤ女性と一緒に見たり、はたまた何借りる訳でもないのにレンタルで借りてきたり…でもそれが結構「オモロじゃん!」ってな感想になる事が多い俳優…俺の中ではジュード・ロウもその1人です。

んでこの作品、どっちかっつ〜とモテ男的スマートな役柄のイメージが強い彼ですが、コレは近未来アクションってだけに、結構男汁系で頑張ってます。が…まちがいなく興行的には失敗といえるんじゃないっすかねwww。だってそれほど、いや、前々話題になった作品じゃないっすもんね。

んで、俺的に思ったのは、これまでもかなりの本数の “近未来物” ってあったと思うんですが、こうも技術が進歩してくると、近未来どころか、いったい何百年先の未来だよ!と思わず突っ込みたくなる様な時代設定になっちゃったりするじゃないっすか。そういった意味で微妙かつ絶妙な “近未来” ってヤツを表現した作品のクラシックといえば “ブレードランナー” じゃないっすか?俺はあの作品、3回見てるんです…感想ですが、第1回目、「なんじゃこりゃ!これがクラシックと評価される意味が解らん!」。第2回目「俺の視点が間違ってたのか…いや、やっぱ、ん〜」。第3回目「もう見る事ねえなこりゃ」。要するに、ハッキシ言って全然好きな作品じゃないんです。どんなに言われよが俺は好きくないんです!話は随分とそれましたが、この作品は、そんなブレードランナーにあった “近未来” が、“ゴージャス”ではなく“グレードアップ”した様な映像美があって、俺は素直にいい感じだな〜と思えましたね。だって俺なんかホンットにスゲエ単純なもんで、コンピューターだのデジタルだの、武器だの爆破だのってのがワンサカ出てくるだけで素直に「ひょえええええ〜すげええええ〜」とか思っちゃうもん。ま、なんども言うけどブレードランナーは好きじゃないんだけどね。

映画って結構内容や出演者である程度のHIT感っての解るじゃないっすか。そういった意味で考えたら行列が出来る様な作品じゃないって事は明らかなんすけど、俺的にはキライじゃないタイプの作品だと言えます。臓器移植といいますか、実際には闇ルートでの臓器売買も行われている現代、それこそ近い将来こういった産業がビジネスとして成り立つ日もきっとくると思う。そんな現実味を漂わせつつ、“レポ・メン”といった非現実的な存在を置くってのが映画だなと思う。ただ、映画ファンは現像や期待ってのを凄く両極端に求めてしまうトコがあって、物凄いリアルな人間ドラマだったり、べったべたな恋愛だったり、SFXバリッバリの超大作だったり、もしくは何が何処がいいのか解らないんだけどなんとなくこれ見たら“オサレさん”的に見られるんじゃないかというミニシアター系の作品…いわゆるそれぞれのジャンルの大元的な作品に評価が集中するとこあるでしょ?

でもこの作品みたいな “微妙なライン” こそ、スゲエカッコよかったり拘ってたりって部分が沢山感じられたりするんじゃないかなと思う。要は1800円出して劇場で見ても満足させやがれよ絶対!っつ〜もんじゃなく、今日は1800円出して映画でも見に行くか!っ的気分の時にみたら、なんだかいい感じのランチが喰える作品なんじゃないかなと思います。ま、かなりグロいシーンもあるんで、やっぱ食事前にはちとキツいかなwww。

ただ一つ、難クセつけるとすれば、紅一点のアリス・ブラガの存在感が弱い弱い。なんつ〜か、ココはマジでスゲエ大事だと思う!でもその大事な部分がイマイチってのが、この作品に対する世間一般的全体評価にも繋がってる…とか言ったら言い過ぎ?いや、俺はそう思うwww。

ってかさ、ヤな奴役のリーヴ・シュライバー、あのナオミ・ワッツにガキンチョ産ませたあのオッサンですけど、同じ年にアンジーの『ソルト』でもなんともヤな役やってたじゃないっすか。こやつもどうもいけすかね〜な〜俺。ま、ナオミ・ワッツは興味ないんすけどねwww。

そんな感じで今年も頑張りますんで…ま、700本は来年中には無理だと思いますけど、例のヤツは必ずおっ始めますんで!よろしくメカドック!

みなさま、よいお年を!&おもちを食べ過ぎないように!

ペ〜イス!

Teena Marie…R.I.P


『600本記念…恒例のひとりごとです』
2010年12月26日(日) 00:04
600回到達を記念して、皆様へ…
              
っつ〜事で前回の『『Why We Laugh:Black Comedians on Black Comedy』』にて、これまで紹介してきた作品の合計本数が600本に達しました。なんつ〜かまぁ、言っちゃあ単なるブログなんすけど、やっぱ俺的には結構な意識を持ってやってきた訳なんで、本数以上に感慨深いものがありますね。勿論まだまだ700本、1000本目指してやってく訳ですけど、振り返れば結構いろんな事がありました。

正直言えば、俺がライブドアでコレをおっ始めるきっかけになった一番の理由といいますか大きな出来事は 『転職』 でした。所謂 『3K』 みたいな甘えた理由じゃなく、昇進してすぐだったし、それなりに大きな覚悟あっての決断だった訳です。その直後に2回目のNYに1人旅し、帰国後、少しばかり色んな事を整理しつつ次のステップへの準備をしていた時に、プライベートでも何か新しい事をおっ始めよう!しかも単発じゃなく、ある意味ライフワーク的な事を!という思いで、社会人になると同時にストップしていた格闘技と、生活の中で切っても切れない大きな核となっていたHIPHOPカルチャーという2本柱を、新たに自分に課してみた訳です。

俺はハッキリと 『専門』 を謳ってます。だからこそ皆が見て、ある程度納得するクオリティを維持してかなきゃいけない。だからといって一部のコアなファンにしか解らない・楽しめないトコじゃいけない…色んな試行錯誤を繰り返しながら継続していた為か、遡ってレビューを見てみると、時期によって大きくアプローチが変わってたりするんですね。スゲエ文章に力いれてた頃や、思いっきりフザけた内容を散りばめたり…今は随分と “極普通” な感じに落ち着いたと言うか、俺的には落ち着いたらつまんないってのがあるんですけど、評価に関しては好き勝手言ってる分、アプローチの仕方やコア度の方は、個人的な好き嫌いをグッと抑えなきゃいけないかなとも最近考えるようになりました。

俺はココで “映画紹介” という方法をとってはいるものの、本質的にはHIPHOPやブラックカルチャーの素晴らしさや深さに関して興味を広げてもらいたいと思いつつ、ココがその沢山存在するであろう “きっかけ” の一つにでもなれば…という思いで継続してるんですね。だからこそ、出来るだけ説教じみた言い回しや、ウィキをまんまパクってきた様な文章等使ってない…自分が知らない事や、理解出来ていない事は偉そうに述べれないでしょ?

コアなファンや “通” の人が唸る様な場所でありたい…でもそれ以上に全くの初心者が頷ける様なトコでなくてはいけない…そんな思いを持ちつつ、未だに頭を抱えながらやってんすよ。
ただ、ネタは尽きないしネタを掘る事が楽しくて仕方ないってのが継続に当たっての最強の武器なので、そのどちらかが尽きない限り細々とでも、ひっそりとでも、ココは続いていくもんだと思ってます。

相変わらず一切宣伝しないし、一般的に人気のあるトコでやってる訳でもないし、似たような記事アップしてるブログやサイトにトラックバックもコメントも全くしない…沢山の人に見てもらおうという為じゃなく、辿り辿って、探し探してたどり着いた人達が満足出来るトコでありたい…そう思ってます。

だからこそ、俺のHIPHOPジャーニーはまだまだまだ終わらない…

1〜500本はこちら

501〜600本紹介作品タイトル

501 『The Take(ハード・クライム)』 
502 『THANK GOD, IT'S FRIDAY(イッツ・フライデー)』
503 『Licence to Kill (ライセンス・トゥ・キル 殺しのライセンス)』
504 『EAST NEW YORK(極ヤンキー/ニューヨークの裏帝王)』
505 『Hancock』
506 『The Family That Preys』
507 『A Good Day to Be Black & Sexy』
508 『LAKEVIEW TERRACE』
509 『Traitor』
510 『Soul Men』
511 『Gospel Hill』
512 『Cadillac Records』
513 『Seven Pounds / 7つの贈り物』
514 『That Man Bolt(ドラゴンを消せ!)』
515 『ENOUGH』
516 『BROTHERS IN ARMS(デスペラード・イン・ウエスト)』
517 『END GAME(エンド・ゲーム大統領最期の日)』
518 『SOUL POWER』
519 『MIRACLE AT ST. ANNA(セントアンナの奇跡)』
520 『The Glimmer Man』
521 『Passenger 57』
522 『OVER THE RIZE』
523 『Tyson』
524 『TheSoloist(路上のソリスト)』
525 『The Secret Life of Bees ( リリィ、はちみつ色の秘密)』
526 『GHOSTDAD(ゴーストパパ)』
527 『THE TAKING OF PELHAM 123(サブウェイ123 激突)』
528 『WILD WILD WEST』
529 『The Limits of Control』
530 『This Is It』
531 『OBSESSED(オブセッション 歪んだ愛の果て)』
532 『Heart of Fire(アフリカン・ソルジャー 少女兵士の戦場)』
533 『 HENDRIX (炎のギタリスト ジミ・ヘンドリックス) 』
534 『BLACK DYNAMITE 』
535 『The Longshots』
536 『Meet Dave(デイブは宇宙船)』
537 『LAST HOUR(ガン・トラスト)』
538 『AFRO NINJYA(アフロ忍者)』
539 『REST IN PEACE, CUERVO JONES(クエルボ・ジョーンズを殺れ!)』
540 『Last Stop 174(シティ・オブ・マッド)』
541 『BATTLE IN SEATTLE』
542 『G.I.JOE』
543 『B-GIRL』
544 『Invictus(インビクタス/負けざる者たち)』
545 『SHOW DE BOLA(シティ・オブ・ドッグ)』
546 『STREETS OF BLOOD(シティ・オブ・ブラッド)』
547 『A.k.a. Cassius Clay』
548 『Phantom Punch』
549 『HOT POTATO』
550 『GRAFFITI BRIDGE』
551 『HOLLYWOOD SHUFFLE(ハリウッド夢工場/オスカーを狙え!)』
552 『The Fan』
553 『マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔』
554 『Precious』
555 『Men in Black II』
556 『Ballast』
557 『The Book Of Eli(ザ・ウォーカー)』
558 『Double Team』
559 『Preacher's Kid』
560 『Rosewood(惨劇のローズウッド/自由への脱出)』
561 『The Cannonball Run,』
562 『The Cannonball Run,?』
563 『Beverly Hills Cop III』
564 『Beverly Hills Cop?』
565 『Beverly Hills Cop』
566 『UNDERCLASSMAN(アンダーカバーコップ)』
567 『A FAMILY THING(ファミリー/再会のとき)』
568 『The Vernon Johns Story(怒りを我らに)』
569 『ZEBRA FORCE(ゼブラ軍団)』
570 『DRUM』
571 『Streets of Gold(ニューヨーク・ベイサイド物語)』
572 『The Piano Lesson』
573 『Catfish in Black Bean Sauce』
574 『Separate But Equal(裁かれた壁〜アメリカ・平等への闘い〜)』
575 『 G 』
576 『Black August (ブラック・オーガスト獄中からの手紙)』
577 『Demolition Man』
578 『Ruffn'Tuff』
579 『Coming Back For More』
580 『AFRO SAMURAI RESURRECTION』
581 『Fire!(バーンチェイサー)』
582 『Endgame(エンドゲーム/アパルトヘイト撤廃への攻防)』
583 『The Losers / ルーザーズ』
584 『2012』
585 『41st & Central: The Untold Story of The L.A. Black Panther Party』
586 『Jerusalema』
587 『Just Wright』
588 『D.C. Sniper』
589 『GOOD HAIR(グッドヘアー〜アフロはどこに消えた?〜)』
590 『Passing Strange』
591 『Kassim the Dream(カシム・ザ・ドリーム〜チャンピオンになった少年兵)』
592 『Fame』
593 『The Confederate States of America』
594 『Karate Kid』
595 『The Hurt Locker』
596 『THE CODE(ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜)』
597 『Lottery Ticket』
598 『Cop Out(コップ・アウト&(刑事(デカ)した奴ら)』
599 『Sugar』
600 『Why We Laugh:Black Comedians on Black Comedy』

SPECIAL THANKS TO

俺を産み落とした62歳、関やん、まっつぁん、HCS一族、S・C・G・S・A族、キンコン家族、ちゃんたけ軍団、YAMA、DJ.BB、FUNKYMAN、響、おやびんTOKU、M.YOKOYAMA、芦原会館熊本、SHIKOOOO、はたけ、さかもっちゃん、Stu Stone Onlineのharuka、MIZOGUCHI、I.IGARASHI、まっつぁん、REAL B-BOY Tosaken、SISTA YOKO、SISTA Furaha clothing木綿、SISTA HARRY、SISTA funkyflava68MEG、 SISTA GON、My men TOMO、KIYO…

皆に心からBIG UP!

そして、このブログをいつも見てくれてる方々へ…

心からPEACEとUNITYを


PS…
SPECIAL KICK YOUR ASS TO … エアポートなんちゃら


『Why We Laugh:Black Comedians on Black Comedy』
2010年12月24日(金) 00:48
いやいやいや、とりあえずみなさんメリクリ〜!ってか実は今回の作品で、これまで紹介してきた作品本数がなななんと600本となりました!ま、実際残り20本位になった時点で結構なハイペースにこなしてきたつもりなんすけど、丁度いい感じで例の『松嶋×町山 未公開映画祭』なんて存在もあったりと、結構良質なネタがあったりして楽なラストスパートでした…といってもこれからまた700、800、1000と目指して続けていく訳ですけどね…ってか自分で言っていい?

スゲエだろ!www。

っつ〜事で本来ならば500本を越えた時点で記念すべき600本目に紹介する作品ってのは既に決めてたんですけど、今回はオモロな作品があった為、そいつを繰上げ当選させて今回の記念作品にしたいと思います。先にも述べた『松嶋×町山 未公開映画祭』にて俺がチョイスした最後の作品『Why We Laugh:Black Comedians on Black Comedy』をご紹介!
白人があえて黒塗りをして道化を演じる “ミンストレルショー” が流行した時代から、実際にTVやスクリーンに「おい!ニグロが出てるぜ!」と言われる状況になった事からその歴史がスタートし、様々なコメディアンがそれぞれの時代にそれぞれの役割を果たし、今に受け継がれている歴史を実際のコメディアンや関係者のインタビューによって紐解いていくといった内容の非常に興味深いドキュメンタリー作品。

考えて見れば、アフロアメリカン特有の文化というか歴史的産物ってのは、HIPHOPも含めてほぼ全て “ネガティヴな状況から作り出したポジティヴ” だった様に思う。それこそアメリカという国に根深く存在し、未だ無くなることの無い“差別” という絶望を切り開く道…生活の中の小さな小さな“癒し” を人々は模索し、それぞれの方法で表現していたのだろう。この作品ではホンットに随所に渡ってそんな歴史が垣間見れる。

パイオニアの1人であるバートウィリアムスは、あえて“道化” を演じる事でその存在価値を世間に植えつけた。しかもダークスキンじゃなかった為に更に黒塗りを施したり…。のったりとした口調でリンカーン・ペリーが演じたステピンフェッチというバカ役は、結果、アフロアメリカンの家庭では「真似すんじゃないわよ!」というお達しが出たり。しまいにゃ人気を博した『エイモスとアンディ』に関しては、NAACPから抗議が出る始末。たしかに自分達をあえて低いポジションに置き、醜態を演じ、しかもそんな彼らを見て笑っているのは白人であるという現実ってのは、同じ人種からすれば腹立たしい部分もあったに違いない。しかし、当時を知る者や今現在のコメディアンの中に彼らを罵倒する者はいない。自分がその時代にそこにいたとしても同じ様に演じていただろう…と。彼らがパイオニアであり、彼らがその “礎” を築いたのだから。

タバコとウイスキーを片手にスタンダップコメディアンとして登場し、社会風刺やシモネタといった、所謂それまで “タブー” とされていたネタを笑いにしていったレッドフォックス。自ら公民権運動に参加する活動家であり、そのネタも反戦やKKKと政治色が強かったディック・グレゴリーは、自らを悪者にして笑いというフィルターを通して世間に訴えかけた。家族をテーマにしたコメディドラマで人気を博したビル・コスビーは、社会的身分が低くて当たり前といったメディアの中でのアフロアメリカン像を根底から覆し、ドラマの中では裕福で地位もあり、社会的水準の高い家庭としてのアフロアメリカンを見せ付けた。彼はアフロアメリカンとしては異例中の異例とも言える自らの看板番組である『コスビーショウ』を任せられ、人気を不動のものにしていく。

エディ・グリフィンが「彼は人々を堂々とした気分にさせた。白人は堂々とハーレムを歩き、黒人は堂々と住宅街を歩ける様に…」と証したリチャード・プライアー。自ら娼館で育つというスウィートバックを地で行く様な生い立ちの彼は、徹底的に白人をコケにしまくった。それは多くの不満や憤りを感じているアフロアメリカン達にとって、それこそ “最も自由な黒人” の象徴であり、自分達の “代弁者”でもあったと思う。今では映画ファンなら誰でもその名前を知っているエディ・マーフィーは、コメディ出身としては、所謂モノホンの “スター” として最も成功してみせた例なんじゃないかな。だからこそコメディアン達のリスペクトも大きい。

クリス・ロックは見かけによらず勉強家…新聞を何部も読み、客をイジる、というか “教育” する。ウーピー、ロバート・タウンゼント、ロビン・ハリス、巧妙なスタンダップコメディアンが客をいじり、『インリビングカラー』 ではウェイアンズがストリート世代のハートをガッチリ掴んだ。スパイク・リーが監督したドキュメント『オリジナルキングオブコメディ』では俺の大好きなスティーヴ・ハーヴェイ、D・L・ヒューリー、セドリック・ジ・エンターテイナー、バーニー・マックが俺ら日本人でも大笑い出来るモノホンのスキルを存分に見せ付けてくれた。ただ、デイヴ・シャペルに関してはなんだかサラリと流しただけで、一番触れて欲しいところがイマイチだったのがなんとも残念だった。日本人は彼みたいなコメディアンの存在こそ、今知っておくべきだと思うんだけどな。 

時代やスタイルは違う…それはアメリカに限らず日本だってそうだった。けれども、“ドタバタ”、“ナンセンス”、“アクション”、“一発芸”と、様々なジャンルがある “お笑い” の世界で、彼らはその名前こそがそれぞれのジャンルになっている気がする。だからこそ、時代を超えて、世代を超えて人々のハートをガッツリ掴み、笑いを提供し、尚且つそこに大きなRESPECTを植えつけるのだと思う。

ベテラン中のベテランであるビル・コスビーは、ある意味恐れ知らずであり問題的発言もバリバリ…『教育の平等50周年集会』でも際どいコメントを発し、「彼は大口の寄付もしてるから許されるんだ」と言われてたが…そいつぁおかしい!金払えばどうのこうのじゃなく、彼が何故緩やかな隠居生活に収まらず、今尚問題定義を続けているか…そこが大事だと思う。誰かのモノマネみたいなコメディアンや目先の金や成功ばかり優先する卵達、また「○other○ucker!」や「○itch」という言葉を連発するだけの連中も多くなってきている事に対しても、彼は警笛を鳴らしてましたね。 

NHKで久しぶりにコントに取り組んだ松本人志氏がこう言ってた…

「笑いって、悲しいっていう感情と表裏一体みたいな…」。

この作品を見たり、アフロアメリカンの歴史に興味を持っている人間なら、この言葉がどれほど心理を付いているか、また松本人志というコメディアンの思考ってもんが、どれほど笑いを愛し、笑いに苦しみ、笑いに助けられ、笑いに泣いてきたかを物語っている様な言葉だったように思う。

ほんじゃみなさん!メリークリスマス!ミスターローレンス!




『Sugar』
2010年12月20日(月) 00:13
嬉しい話題が飛び込んで来やしたよおお〜!何やら来年はピート・ロックがリリースラッシュらしいじゃないっすか!しかもその中にはC.L SMOOTHとのコンビ復活や、なななんとプレミアとの共作なんつ〜メガトン級のネタも!

こういった話題はピート・ロック自らが語ってるみたいなんで信憑性は十分。ソロ名義の作品は随分と波があった様に思えるし、なんだかんだでC.Lとの相性が抜群に良いっていうか、これまで彼に提供してるトラックはまた格別にカッチョイイ出来なんで、ホンットにファンとしては嬉しい限り!リユニオンの話は昔っから上がってたんだけど、こうも具体的になってくるとメタメタ楽しみですね〜!

っつ〜事で今回は『Sugar』をご紹介します!

ドミニカの野球チームのトレーニングキャンプに参加していた通称“シュガー”と呼ばれるミゲル・サントス。彼はアメリカのスカウトマンの目にとまり、早速アリゾナへ。夢にまで見た大リーグでプレイ出来るとウキウキな彼だったが、つれてこられたのはドが付く田舎で、しかもマイナーリーグだった…

個人的には日本のプロ野球に関してはシーズン中の順位や有名選手の成績、それに好きな球団である中日ドラゴンズの試合結果なんぞを基本的にスポーツニュースや新聞でチェキる程度でして、メジャーリーグにもなると順位だの成績に関してはほぼノータッチという具合なもんでして、あんまり野球を語る資格はないんだけど…ドミニカ共和国と言えば有名選手を幾人も送り出してますよね〜。サミー・ソーサやペドロ・マルティネスなんて名選手はみなさんもご存知の事だと思います。

今ではそんな巨万の富を築いている彼らも、結局はその “成り上がり魂” というものを “貧困” という過酷な生活状況から培ったと言えるんじゃないっすかね。ムエタイの選手の殆どが5歳に満たない少年の段階でジムに入れられ、賭けの対象となるムエタイの試合に出場する為に朝から晩までサンドバッグを叩く。そしてその背景には “家族の口減らし” というもう一つの理由も存在する。ドミニカも同様だろう…貧困からの脱出や、大家族を養う術として誰かが大金を手にする必要がある。

小さい頃、友達との楽しい遊びとして捉える “野球” とは違い、彼らは既にバットやボールを手にした瞬間から将来の夢や希望…いや、大いなる野望を持って、楽しむ事とは異なる必死の覚悟で野球と向かい合っているのだ…世界中のティーンが経験するあたりまえの事すら犠牲にしてまで。

FAの資格を得た後、鳴り物入りで大リーグに挑戦を表明し、巨額の契約金や年俸を提示され、意気揚々と飛行機に乗る日本人選手達の姿を何人も見てきたでしょ?日本での活躍よろしく、向こうでもそれなりの戦績を残す選手もいれば、結果にシビアなアメリカに負けて帰ってくる選手だっていた。しかし、彼らの中で本当に “ハングリーな状況下” で野球に打ち込まなきゃ行けない状況にいたであろう選手達は少ない。住まいも、食事も、言葉も、それなりにフォローやヘルプがあったと思う。

しかし、国の経済状況等が色んな部分で個人に反映するであろう後進国の選手達は、自らの実力を発揮させる以前に、異国の地での様々な障害や苦悩が待ち構え、それらはプレッシャーやストレスという言葉では片付けられないものとして重くのしかかり、“生きる為の手段” であり、“唯一の武器” である野球すら敬遠したくなる程追い込まれる…この作品はそんなリアルな現実がモロに描かれていた様に思う。監督は、以前ココでも紹介した『ハーフネルソン』のライアン・フレックと、そのハーフネルソンの脚本を共同執筆したカミさんアナ・ボーデンとのツートップ。野球というスポーツをテーマにしているだけにカテゴリー的には “スポコン” と思われるかもだけどむしろ “ヒューマンドラマ”。母国と米国の大きな違いの数々に悩まされ、更に “異性” に対する考えや理想が砕かれ…といった野球から離れた部分の主人公の心情を上手い具合に表してましたね〜。『ハーフネルソン』も個人的にとっても好きなだけに、現在2打数2安打って感じですね。

ネタバレになっちまうかもしんないけど、この作品はお約束の様に最終的には大リーグでプレーする夢を叶える!といった結末など無い。結果的に夢破れし者の物語なのだ。でも、だからこそのリアリティが存在するし、唯一の光は挫折しても主人公に絶望感や悲壮感はなかったんですね。

道は一つじゃないし、道は自分でまた切り開ける…

『Cop Out(コップ・アウト(刑事(デカ)した奴ら)』
2010年12月15日(水) 09:52


っつ〜事で今回は『Cop Out(コップ・アウト〜刑事(デカ)した奴ら〜)』をご紹介します!

長年コンビを組むニューヨーク市警の刑事であるジムとポール。そんな2人が追っていた麻薬シンジケートに関する操作の中、おとりの麻薬仲介人が殺される事件が起きる。2人は責任を取らせられ停職処分になるが…

ブルース・ウィルスもこれまで軽めのタッチの作品に出てなかった訳じゃないっすよね。それに全部彼の作品がおもろいって訳でもないっすよね。でもですよ、裸足にランニング姿で高層ビルの中、たった1人テロリスト達と戦ったあの男がこ・れ・ほ・ど・までにどうでもいい感じの作品に出たっつ〜事が一番の驚きですね。

これまでもウンザリする位 “相棒系” の作品って存在するじゃないっすか。んでもってその殆どが若干オフザケはいった刑事物じゃないっすか、んでその大よそが結構イマイチな作品ばっかじゃないっすか…これもモロそれにカテゴライズ出来ますですハイ。ただ、全体的にホンットにどこにでもある様な “A級キャストのB級映画” であることは間違いないんだけど、だからといって心底つまんないかって言えば全然!普通に楽しめちゃいます…いや、そこそこ楽しめるでしょう。

ブルース・ウィルスの相方のトレイシー・モーガン。『ヒップホップ・プレジデント』や『最凶赤ちゃん計画』、『FIRST SUNDAY(悪党(ワル)にもラブソングを!)』なんかにも出てたスタンダップコメディアン出身の彼。ま、要するに彼がマシンガントークブチかまして、それをブルース・ウィルスが気だるそうにしかめっ面でボソっと突っ込むと言う図式で物語りは進んでいくんだけど、やっぱどうしてもバディムービーってのは内容や演者が変われど雰囲気や印象は同じみたいな…どんなに著名な俳優だろうが、こういった作品が撮られる度に思うんだけど、ホンットに真新しさがないジャンルだな〜と。

話変わって申し訳ないんだけど、俺が心底崇拝するジャッキーさんでさえ、俺の中でピックアップする彼の作品ベスト20の中に『ラッシュアワー』や『シャンハイナイト』は入らない…やっぱ作品にお金を出して見る以上、やっぱ当然期待感がある訳でしょ?んで我侭な俺らはその期待感を十分満足させて欲しいどころか、予想を上回る興奮や笑いを望んでる訳だ!けど、この手のジャンルの作品って、楽しめはするんだけど、平均点、もしくはちょい↓みたいな感じのものが多いってのが現状なんすよね。ま、この作品もそうだけど、お下劣なシモネタはハッキシ言ってキライじゃない…じゃないけど、ゴリ押しされたり連発されると若干食傷気味にもなるよ。

でもね、監督のケビン・スミスは細かなところに色んな細工を施してるというか、実際上で述べてる大まかなあらすじってのは、この作品の肝心な部分が始まる前の序章であって、ホントはひょんな事から重要な超レア物ベースボール・カードを奪われ、それを取り返すっちゅう超小さな範囲の捕物長が展開されるってのも、はなっからこの作品ってそんな壮大なドラマでも、巨大な悪との戦いでも、スペクタクル&バイオレンスでもないよ〜って告知してもらってるかの様でさ。至る所で有名作品のセリフを引用したりするのも、これまで結構パクったりパロったりする事好きなケビン・スミスの趣味が爆発してる結果だと思う…超小型爆弾なのが残念なトコだけど。

ま、実際見方を変えれば、バディムービーの王道の中の王道的な作品だし、あえて時代に合わさないのか合わせれないのかわかんないけど、変に洗練されたり思いっきり手法を変えたりしてないからこそ、安心して見てられたって事なのかな…いや、やっぱある程度ハラハラさせてほしいもんですわ。



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