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『CAR WASH(カーウォッシュ)』
2009年02月26日(木) 11:30
『CAR WASH(カーウォッシュ)』

Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)
… 予告通り行きます。前回のジョー・ルイスが史上2人目のアフロアメリカンヘビー級チャンプだという事は、そうです、史上初のヘビー級チャンピオンが今回ご紹介するジャック・ジョンソンです。当時チャンピオンだったカナダ人のチャンピオン、トミー・バーンズに対し、ストーカーばりに彼の行く処行く処で対戦要求を突きつけ、、遂にオーストラリアのシドニーで彼を14ラウンドまでフルボッコにした末にタイトル獲得。シャレにならない強さとタフネスを見せつけ、「ガルベストンの巨人」と恐れられていた訳です。


当然人種差別が色濃く残る時代でしたので、チャンピオンになった後も随分とその “差別” とも戦わなくてはいけなかった彼ですが、俺個人としては猛烈に彼をRESPECTする半面、アフロアメリカンとしても、そしてボクサーとしても、決して褒められはしない部分もあると思います。語り始めるとキリがない位様々なエピソードが多い彼。そのうち彼の伝記映画を紹介する時にまた詳しく触れて見たいと思います。

さて、今回の作品は…これまだ紹介してなかったっけ?ってな感じの『CAR WASH(カーウォッシュ)』 です。


ロサンゼルスのダウンタウンにある洗車場『デラックス・カー・ウォッシュ』。今日も早朝から個性豊かな従業員の面々が集まってきた。ロニー(アイヴァン・ディクソン)にヒッポ(ジェームズ・スピンクス)、T・C(フランクリン・アジャイ)にチェコ(ペペ・セルナ)、チャーリー(アーサー・フレンチ)、ジェロニモ(レイ・ヴィット)、グッディ(ヘンリー・キンジ)、スクラッグズ(ジャック・キホー)、更にはおカマちゃんのリンディ(アントニオ・ファーガス)、歌手になる事を夢見るのフロイド(ダロー・アイガス)とロイド(ドウェイン・ジェシー)、靴磨きのスナッパー(クラレンス・ミューズ)にアール(レナード・ジャクソン)。ほんでもってここのオーナーでもあるミスターB(サリー・ボイヤー)に毛沢東主義者の息子アーウィン(リチャード・ブレストッフ)。このメンツで今日も1日の仕事が始まるが…

言わずと知れたブラックスプロイテーションのクラシック的に語られるこの作品…だけど個人的に思うのが、少なくともブラックカルチャーやHIPHOPに興味が無い普通の映画ファンには、この作品の持つ“熱さ”や“深さ”って部分が伝わりにくい出来になっていると思うんです。

むしろドレとスヌープが出演したリメイク版(内容は全然違う)の方が、有名スター(しかもあの2人!)が主役という事や、ブラックムービーにはよく見られる程よいレイドバック感に好印象を受けた人もいるかもしんない。けどね、俺的には雲泥の差でオリジナルに軍配が上がる訳ですよ。

カーウォッシュで働く従業員はそれぞれ個性があり、キャラが確立されています。ただ、その全てが “基本コメディ” という事を前提に設定されているというよりは、当時の世相やアフロアメリカンのアメリカ国内における地位、もちろん差別や公民権運動といった大きな大きな “社会的問題” に大しても派手さはなくともじんわりと関連し、やんわりと問題提議している様に思うんです。

なんだかこんな事を書くとスゲエ堅っ苦しくて難しい作品なのかと思われるかもしんないけど、基本 “コメディ” ですから(笑)。人それぞれ見る視線ってのは違うかもだけど、少なくとも俺的にはコメディとしての “笑い度” なんてものはほぼ感じられなかったし、むしろブラックスプロイテーション後期の作品として、おバカ度がグッと減り、かといって妙に洗練されていないその “中途半端感” をファンキーな音楽で覆っているってな雰囲気が妙に心地よかったりするのです。

それに忘れちゃいけないのが音楽!モータウンの名プロデューサーとして数々のHITに貢献したノーマン・ホイットフィールドが手がけたサントラはクラシック中のクラシックですわな。この作品でグウェン・ディッキーがボーカルのバンド“ローズロイス”が演じたメイントラック『Car Wash』は、映画公開のその週に見事ビルボード誌ポップス・チャート一位を獲得してます。残念ながら去年67歳という若さで逝ってしまったノーマン・ホイットフィールドですが、モータウンを離れてもこの作品を世に残したという功績は、ブラックミュージックの歴史にもきっちりとその名を刻んだってな感じですね。


その他にもリンカーン・コンチネンタルに乗ったリ金持ち牧師ダディ・リッチをリチャード・プライヤーが演じてたり、そのお供(?)のウィルソン・シスターズってのがポインターシスターズが演ってんですよ…はい、当然のごとく歌いだしますけどね(笑)

何も考えずにただ “見る” とつまんない作品でも、いろんな部分を “診る” とその深さや意味ってもんがじんわりと伝わって考えたりしちゃう…そいつがブラックムービーの魅力の一つだと認識出来る作品です。



『Black Samurai(ジム・ケリーin ブラックサムライ)』
2009年02月21日(土) 14:19
『Black Samurai(ジム・ケリーin ブラックサムライ)』

Joe Louis(ジョー・ルイス)
…前回アーチ・ムーアをご紹介した事によって完全にボクサーモードに火が付いた俺。恐らくこれから暫くはボクサーを紹介する事になると思いますが「はっ!」と我に返ったらまた違った角度で攻めますんで(笑)。っつ〜事でジョールイスですわ。
   

11年間という長期に渡って世界チャンピオンに君臨し続け、世界王座25連続防衛という未だに破られていない大記録を打ち立てた名チャンピオンですよね。

しかし、“褐色の爆撃機” として歴史に名を刻み、今尚人々にRESPECTされ続けている彼ですが、晩年は天文学的数字の財産もほぼ無一文に近い状態だったり、引退後に慰問使節団として日本に来日していたり、それこそドラマチックな人生を送った人物と言えます。

70戦 67勝 53KO 3敗…世界ヘビー級史上、2人目のアフロアメリカンチャンプ…という事は次回は “史上初” のお方ですわな(笑)

っつ〜ことで今回ご紹介するのは格闘技繋がりという事で、『Black Samurai(ジム・ケリーin ブラックサムライ)』
    

東南アジアの巨大な麻薬シンジケートでもあるカルト教壇に、大臣の令嬢であるトーキーが誘拐される。この大臣はいわば麻薬組織にすれば目のうえのたんこぶ状態…そこで娘をさらっちまおうって話だが、このトーキーの彼氏が密輸捜査員のサンド(ジム・ケリー)だった。怒りに燃えた彼は早速即興トレーニングを開始し、その途中に暴漢に襲われるというインスタントアクシデントなどもありつつ、単身で敵に立ち向かうのだが…

いや〜、スゲエよこれは(笑)

俺もこの作品見た時はホントに唖然喰らったもん。「よくロバート・クローズ監督はこの男を“燃えよドラゴン”にキャスティングしたよな〜」ってな気持ちにすらなってくる始末(笑)

ブラックスプロイテーションはこうでなきゃ!と思わず拍手を送りたくなる気持ち95%と、「ジョーダンも程ほどにしとけよゴルアアア!」という気持ち5%なんですわ(笑)。ストーリーこそ上で述べた様にいわゆる王道のベタなヒーローアクション物なんだけど、出てくる敵がもう!大体物凄く強敵ってのがいたり、それなりに相手も空手やらなんちゃらを身に付けてる奴ってのがいたりするじゃん!

皆無でやんの!!!(笑)

てかジム・ケリーが強すぎるってんならまだしも、これ空手で言えば青か黄帯レベルの様な気がしてならないんだよマジで(大笑)

んでその弱っちい敵ってのがさ、ある者は、常に“プッシュ”というガキでもやんない様な原始的な攻撃してくる力自慢だったり、山の中では原住民チックな怪しげな部族に襲われるけどこれがまた弱い弱い!しかもその弱っちい相手の脳天目掛けてトドメとばかりに石を投げつける恐ろしき冷酷無比なジム・ケリー(大笑)。カルト教壇内部では、人間じゃなく蛇が相手だったり、それ焼き殺しちゃったり(笑)。しまいにゃよぉ、しまいにゃよぉ

デッケエ、鳥が相手と来たもんだ(大笑)。しかも苦戦してやんの(大大大大大大笑)


カルト球団に乗り込む時なんぞ、ロサンゼルスオリンック開会式で度肝を抜かれたジェットエンジンみたいの背中にしょって飛んでくる奴、アレを使って乗り込むんだよ!しかもモロに見つかって銃撃される始末…おいおい、死にてぇのかよ!かつてアニメで「キャプテン、これは罠です!」と部下に窘められても「罠でもいい、俺は行く」といいつつ、あっけなく罠に引っかかり「クソッ、罠だったのか…」と思わず部下も「ニョミョオオオオオン!」と声にならない声を上げつつ呆れられてしまいそうな失態を晒した男の中の男、海賊・キャプテン・ハーロックとタメを張る程の超おバカぶりを発揮!
    

これだけではない、大勢の敵と戦う時は、ハシゴを使って屋上へ…ハシゴを上って来る敵を次々と一網打尽にするかと思いきや、再びハシゴを降りて大勢と戦いだす奇想天外ぶり…

おいおい、あんたノイローゼか!
(笑)

どうだい!これだけでも俺なんかご飯3杯は余裕だね(笑)。ってかさ、ブラックスプロイテーションの作品達の中でも彼の代表作である 『BLACKBELT JONES』 ってのはなにかにつけて “ハズせない” ポジションの好評価作品でしょ?んじゃコレは?全然評価されて無いでしょ?確かに全ての面において黒帯ドラゴンの方が “まとも” であり “普通” であるからしてそれなりにカッコよくアクション映画として成立しているんだよね。それに比べてこの作品は、ハッチャケ過ぎたのか、トンデモ度が人間の限界地である100PPMを超える勢いなんだわさ。なもんで“普通の映画ファン”や“燃えよドラゴン”からやって来た人達にとってはなんともバカバカしく、なんともつまらない、それこそ “低俗なB級作品” の一言で終わらせてしまうだろう。

これだから素人は困るんだよ!(笑)

これがいいんんじゃないのよ!コレがオモロイんじゃないの!それこそ居酒屋で映画の話するとするわな、黒帯ドラゴンと、このブラックサムライ、どっちが美味しいお酒が飲める話題になるよ!映画ってもんはそういった二次的な楽しめ度ってのも作品の評価に加わるんじゃい!

いや〜、ジム・ケリー、あんたわやっぱりモノホンのブラックサムライだよホント!最高!


『The Hip Hop Project』
2009年02月18日(水) 12:36
『The Hip Hop Project』

Jam Master Jay(ジャム・マスター・J)
… NY・クイーンズ出身で、本名Jason Mizzel、誰もが知っているRUN DMCのDJです。皆さんもご存知の通り、2002年、クイーンズのスタジオでレコーディング中に何者かに射殺され、この世を去ってしまいました。


これまでにもHIPHOPアーティストが“事件”で亡くなるという事は少なくなく、特にビギーや2パックの時は随分と長い間世間も大騒ぎになっていましたが、個人的にはJが亡くなったニュースを知った時が最もショックだったのを思い出します。
しかし、何者かに射殺されるという悲惨な最後だったにも関わらず、何かひっそりと、報道や世間の関心…特に日本での注目度がイマイチだった様に思えてならなかった。

RUN DMCは“OLD SCHOOL”としてのRESPECTよりも、“OLD SCHOOL”として歴史から忘れられてしまったのか…?そんな勝手な自己解釈をして悔しくて堪らなかった。しかし、彼の名を冠にした基金である『Jam Master Jay Foundation for Music』が設立され、子供たちに対する音楽教育の支援活動を行っていく事が発表になり、やはり本国での彼の功績はしっかりと認められ、尊敬され、受け継がれているのだなと思ったものです。

『KING OF ROCK』…RUN DMCは年月がどれだけ経とうがその存在は色褪せる事無く、HIPHOPの歴史に燦然と輝く大きな金字塔である事は永遠に間違いない…Jam Master Jay R.I.P

という事で今回の作品はドキュメンタリー 『The Hip Hop Project』をご紹介!


親から捨てられ、ホームレスとしてストリートで生きてきたKAZIことクリス・ロール。その彼がHIPHOPという音楽を通して、同じような境遇にいる若者達に夢や希望を持たせる為に、ラッセル・シモンズやブルース・ウィリスの協力を得て4年越しに継続してきたプロジェクトに関するドキュメンタリー。

1991年より実際に行われている『Art Start』というプログラムをご存知でしょうか。アーティストと芸術と子供達が一体になる事に対する活動を前提に運営されている非営利団体なんですが、このプログラムの一環として今回のKAZIのプロジェクトも行われた様です。実際に名のあるアーティスト達がある目的の為に集結し、CDをリリースして売上の一部(もしくは全て)を寄付する事はこれまでにも珍しくなく、古くは米国のUSA for AfricaやイギリスのBAND AID、最近ではマライア・キャリー、ビヨンセ、メアリー・J.ブライジといった15名のディーヴァが参加して歌った “Just Stand Up” もガンに対しての意識向上と闘病支援を目的としたチャリティーでした。そしてそれらは実際に莫大なHITを飛ばし、かなりの金額が集金された事だと思います。

んじゃ殆ど名もない人間が “ボランティア” として自ら動き、自ら発し、自ら説く事がどれだけ大変な事か想像すら出来ないと思いませんか?どんなに興味がある事でも、そしてどんなに好きな事でも、そしてどんなに自信がある事でも、非営利活動という方法で自らの情熱や思いを発信する行動力や勇気がある人がどれだけいるでしょうか。


多感であるべき筈の少年期、たった1人でストリートで生きる…そんな最悪な経験をしてきたクリス・ロールが、何故若者に対して “自己表現” の必要性やその自由といったポジティヴなメッセージを訴えれるのか。一歩間違えばドラッグディーラーや殺しのプロとして、各種犯罪別錬金術でも教える立場になっていても可笑しくないというのに…。それは大袈裟でも何でもなく、HIPHOPという文化とのめぐり合い、そしてRAP MUSICという表現方法への熱意・愛情による功績に他ならないと思うんです。

もちろんこの作品だって彼のプロジェクトだって完全単独で行ってきた訳じゃない。実際ラッセル・シモンズ等は言い方悪いかもしんないけど色んな意味で “商売人” だから、全ての面で娯楽性や商業性をカットされたものじゃないかもしれない。けど、俺は著名なラッパー達が自らの過去やHIPHOPの現状を語るといった作品よりも、違った意味でずっと訴えたい事や情熱みたいなものを感じる事が出来たし、それこそ現在のシーンで活躍しているアーティスト達も、きっと同じような境遇で同じような感覚になり、そして同じような気持ちでHIPHOPに深く関わって行ったのだろうという部分が確認出来る様な作品だった様に思う。

なにより、一件HIPHOPという文化にはまるで関係・関心が無い様に思えるブルース・ウィリスがガチでバックアップし、今作に深く関係している事が嬉しく思えた。

ありきたりな言葉だが、HIPHOPはPEACEとUNITYであるべき文化だと強く願いますね


『AGAINST THE ROPES(ファイティング×ガール』
2009年02月14日(土) 10:29
『AGAINST THE ROPES(ファイティング×ガール)』

Archie Moore
… プロボクシングの歴史の中、公式レコードとして最も多くKO記録を持っている選手をご存知でしょうか?。それが元世界ライトヘビー級チャンピオンのアーチ・ムーアです。その数ななんと141KO!信じられます?KOどころか試合すらこんなやってる選手少ないでしょ。KO以外の勝利も含めれば、これまたなななん194勝もしてるんですね〜!


彼は結局47歳6ヶ月再び世界王者になり、51歳まで現役だったという尋常じゃないキャリアをほこった訳ですが、やはりそれだけではなく今では考えられないスパンでの試合をしていたのだろうと思います。ライトヘビーなのにアリなんかともやってるしね(笑)。引退後も数々の選手のトレーナーをし、本当の意味でボクシングに人生を捧げた彼。数多く存在するアフロアメリカンの世界チャンピオンの中でも “超” が付く名選手である事は間違いないですね。

っつ〜ことで今回の作品は 『AGAINST THE ROPES(ファイティング×ガール)』 をご紹介!
   

ボクシングトレーナーだった父の影響でプロ・スポーツの世界に飛び込んだジャッキー・カレン(メグ・ライアン)。やっとこさっとこ与太ったボクサーとの契約を結ぶが、とんだラリ野郎という有様。そんな彼女がひょんな事からその『強さ』に興味を持ったのがこれまた与太郎のルーサー・ショー(オマー・エップス)。プロの世界になど興味が無いルーサーを執拗に説得し、引退した名トレーナーであったフェリックスまで引っ張り出し、なんとか彼を売り出そうとするが…

とにかく一番に言えることは、この作品のメグ・ライアンが俺の見た中では最もセクシーであると言うこと。恋愛映画でもなく、ラブシーンもねぇのにメタメタ艶っぽいオーラがプンプンなんだわさ!随分と長い間、ラブコメ路線を突っ走ってきただけに、幾つになってもチャーミングでキュートなイメージの彼女…そんなパブリックイメージを打破する為に大幅なイメチェンを計り、「演技も出来るんじゃい!」的な意気込みの作品も数本ある。でもね、シリアスがどうとか、オチャラケがどうとかいうよりも、カッコよくてイロッぽい彼女がこの作品で見れるってのが大きいんだわな。
   

ただ、この作品はこれまた基本的に “実話” 。実際に彼女が演じたジャッキー・カレンは存在する。なのでどうしても「メグ・ライアンかぁ?」ってな感じになっちゃう。だってそりゃ男だけの世界にハイヒールで乗り込んで行ったモノホンのジャッキー・カレンって人は、もっとパワフルでど派手でタフな女性…ジェームス・トニーの世界タイトルマッチの放送を見ると、試合後にリング上の彼女を何度も見る事が会った。最初は「誰やねん、この人?」とか思ってたけどね。実際にはやっぱ映画という事もあり、その全てがREALに描かれている訳じゃないけど、彼女がどんだけ厚かましく、どんだけ根性据えて、どんだけ情熱を持ってボクシングの世界に身を投じていったのかってのは十分に伝わる作品だったと思う。

オマー・エップスは個人的にも大好きな俳優だけど、この作品は…というか、メグ・ライアンの作品ってのはメグ・ライアンしか印象に残らないんだなこれが(笑)。同じ様な立場・職種を題材にした作品でも、トム・クルーズの 『ザ・エージェント』 ではプロモートされる側であるキューバ・グッディング・JRはなんともいい味を出して目立ってたのだが…メグ・オーラ、恐るべし(笑)

あ、肝心のボクシングシーンですが …観た当時もあんまりパッとしなかったと思ったんですが、「いや〜、やっぱ『ロッキー』ザファイナルは最高だわな〜」が正直な感想です(笑)

でもね、ラストは泣けるよ

『汚れた七人(THE SPLIT)』
2009年02月07日(土) 21:47
『汚れた七人(THE SPLIT)』

Willie Thrower
… アメリカの国民的行事でもあるNFLの王座決定戦である第43回スーパーボウル、いやいや、ホンットに記録的な大会となりましたねホントに。ま、ごそんじの通りスティーラーズがカージナルスを破って6度目の制覇!しかも残り35秒の大逆転劇!しかもMVPはサンアントニオ・ホームズでしたわな!
    

んじゃさ、NFL初の黒人QBって誰だったか知ってます?ウィリー・スロワーという選手で、1953年10月18日、シカゴベアーズのQBとして1試合出場しています。以前NBAの時も感じましたが、当然人種差別食が色濃かった時代…白と黒の “区別という差別” がプロスポーツ界の中でも当たり前の様に存在していた時代…今華やかな舞台で堂々とスターとして活躍しているアフロアメリカン選手は数多く潜在し、巨額の富を稼いでいる。それも、必ずパイオニアが存在していたからこそという事を忘れてはいけない。

っつ〜ことで今回の作品は、NFL出身のジム・ブラウン主演『汚れた七人(THE SPLIT)』をご紹介!
   

悪事から足をあらい、分かれた妻とまた一緒に暮らしたい…がしかし、せっかくなんでその前に最後の大一番をササッとこなしちゃって悔いなく辞めようと思ったマクレイン(ジム・ブラウン)。彼はフットボールゲームの売上金強奪を計画し、ハリー(ジャック・クラグマン)、バート(アーネスト・ボーグナイン)、マーティ(ウォーレン・オーツ)、ディヴ(ドナルド・サザーランド)といった仲間を集める。6人は用意周到に大金をせしめ、その金をエリーに預ける。しかし、彼女が住んでいる家の管理人であるハーヴが彼女を暴行し、反撃を喰らって逆上した結果、なななんと彼女を殺害!更に金の存在にも気付いてしまった…

まず最初に…、80年代以前の作品なら全て“ブラックスプロイテーションムービー”と呼んで良いのかと言えば、「そりゃちょっと違うんでねえの!」ってな事になるのは当然。なんだか一般的にブラックスプロイテーションムービーってのは“古いブラックムービー”みたいな間隔にとらえられてる様な気がするんです。この作品も1969年…十分古い作品であるし、何と言っても主役がジム・ブラウンというブラックスプロイテーションスターである。当然“括り”としては含まれるのだろうけど、俺的にはどうかなと思う。

つまり、ブラックスプロイテーションの “ノリ” を期待して見ると、随分と上品に感じるだろうし、90分弱という短い時間の中で繰り広げられるテンポのよさも“ハッチャケ感やベタ度低し!” みたいな印象も無きにしも非ず(笑)

   

それはやっぱり監督を含め、その他のスタッフがあまりにも非アフロアメリカンばかり。もちろんジーン・ハックマン、ドナルド・サザーランド、アーネスト・ボーグナインといった豪華なキャスト陣も今では考えられない位なのだが、ストーリーの中に存在するべき“ブラックアティテュード”らしきものも見当たらない…いわゆる単なるサスペンス・アクションなんですよね。

つまり…“別個” のカテゴリーとして見ないといけないんだわ。

それに、この作品 “も”、原作の主人公はアフロアメリカンではない。やっぱ時代背景からしてジム・ブラウンが主役となると、色んな意味でブラックスプロイテーションのムーヴメント、そして彼自身の人気も大きかったのか、大胆なキャスティング自体が、映画自体にパンチを加えたかったのでしょうね。

逆に考えれば、この作品の中に堂々の主役としてジム・ブラウンが存在しているという事実だけでも十分エポックメイキング的な要素があると言える作品。感想は人それぞれ…ますは見るべし!そして語れ!(笑)

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